TypeScript とは

TypeScript開発の背景



2012年にTypeScriptが登場しましたが、
それまでには長い歴史があります。

JavaScriptは1995年から、
HTMLの補助的なスクリプト言語として、
使われ始めました。
その後は特に変化もなく過ぎていきます。
しかし、
2005年に、Ajaxを使用したGoogle Mapが出現することで、
風向きが変わります。
JavaScriptでも、
大規模なプログラミングが行われるようになってきます。
それに伴い、
別の言語で開発し、
最後にJavaScriptにコンパイルするという、
AltJSも広まっていきます。
そんな中、
Webアプリケーションとして、
2009年にAngularJSが登場します。
そして、
2012年にTypeScriptが発表されました。


TypeScriptの特徴



JavaScriptは、書かれたコードを出来るだけ生かそうとしますが、
TypeScriptは、書かれたコードのエラーメッセージを与えてくれます。

TypeScriptはコンパイルすることで、
AST(Abstract Syntax Tree:抽象構文木)に変換し、
型チェックを行い、
JavaScritにトランスパイルします。

TypeScriptの型チェックは、
型システムにより行います。
型システムは型アノテーションが使われます。

型アノテーションは、
値:型 形式で伝えます。
これにより、型チェックは型の推論を行います。

TypeScriptにはさらに際立った特徴があります。
TypeScriptは漸進的型付き言語です。
コンパイルする時、
必ずしもすべての型が分かっている必要はありません。
型付けされていないプログラムでも、
推論することで、ミスを見つけてくれます。

とはいっても手放しで、
型推論を任せるのは避けるべきです。
型の伝達は100%が求められます。